離婚と親権を考える会

離婚と親権についてお悩みの方、ご相談ください

離婚後のことを考える

養育費は支払われますか?支払われていますか?

離婚して夫婦は他人に戻っても、親子はどこまでも親子です。だから、
別居する片方の親から養育費は当然支払われる…、と思えば大違い。
厚生労働省の平成23年度全国母子家庭等(父子家庭が含まれます)調査によると
養育費の取り決めをしているのは母子家庭の母が37.7%、父子家庭の父が17.5%、
また、現在も離婚した父親から養育費を受けているのは19.7%、離婚した母親から養育費を受けているのは4.1%となっています。

養育費はどれくらいですか?

東京と大阪の現役裁判官が研究し、作成した「養育費算定表」があります。
離婚した父親と母親の収入から養育費を割り出す仕組みです。
この算定表による算定結果を、過去の東京・大阪家庭裁判所の審判事例に当てはめてみると、
ほぼ算定表の定める範囲内に収まることが確認されています。
※「せとぎわ・タイムズ」No.33を参照してください。

離婚後、実家の受け入れ・きょうだいからの援助は望めますか?

ボスクマ

離婚して子どもを養育するとき、たちまち困るのは住む家の問題です。そんな時、実家が「帰っておいで」と受け入れてくれると助かります。
再び実家を出て親子だけで別に暮らすかどうかは、子どもが成長し、収入が安定してから考えればいいのです。
実家にいるきょうだいや、近くに住むきょうだいが子どもの相手をしてくれたり、遊びに連れて行ってくれたりすると、一人で過ごせる時間ができ、精神的な余裕が生まれます。

現在働いていますか?仕事を続ける環境は整いますか?

現在働いている場合、実家に帰り子どもを祖父母にゆだねて、そのまま仕事を続けられれば理想的です。
現在働いていない場合でも、実家に帰り子どもを祖父母にゆだねて、仕事を見つけられれば将来への展望が開けます。
現在働いていなくて、親子で新たに住いを手配し、仕事を探すのは容易ではありません。
蓄えがあれば、当分の生活はしのげるでしょうが、仕事探しにじっくりと取り組むことが難しくなります。
※親族の援助が得られない場合は、公的扶助も検討します

小学校入学前の子どもを保育園に入れることはできますか?

仕事をもつ親、仕事を探す親が、子どもを保育園に入れることができるかどうかは、その後の親子の人生を左右すると言ってもいいぐらいです。
また、保育園は子どもの社会性(世間を見る目)を養うという側面があります。子供にとってはこちらの方が重要でしょう。

役所が認可保育園の入所を認める基準は
現に親が働いている ⇒ 就職が内定している ⇒ 現在求職活動をしている
の順に厳しくなります。また、現に親が働いているから必ず入所できるとは限りません。

保育園に入ることはできても
小学校入学前の子どもが2人以上いて、同じ保育園に入れなかった場合、保護者は送り迎えにさらに時間をとられるため、目の回る忙しさとなります。